RTV01は、3週間かけて更改した28拠点へのVoIP導入の際にも威力を発揮した。
「各拠点へ導入を開始した後でも、内線番号のつけ方を簡単に見直すことができ、あれこれ試行錯誤しながら最適な番号体系を探っていきました。内線番号のつけ直しが簡単にできるRTV01があったからこそ、納得のいく番号の管理体系を作り上げることができたのです」と北川氏は評価する。
使い勝手の問題も、RTV01で解決。使い勝手の良い「事業所番号」を、内線VoIPネットワークで使用できるため、これまでのダイヤル手順を変えることなく内線電話のIP化が実現。外線による社内連絡が激減するなど、内線電話への切り替えが進んだ。
さらにRTV01は、通話履歴、障害履歴、統計情報、拠点情報、通話状況をGUI画面に一覧表示することも可能だ。
「万一、何らかの原因で内線がつながりにくい状況が発生したとしても、オフィスの席にいながらにしてWebブラウザを使ってトラフィック状況をチェック。その場で利用者に状況を伝えることができます。また、履歴・統計情報はCSV形式で出力できますから、Excelに取り込み、経営トップへの報告書作成にも活用しています」と北川氏。内線電話のトラブル対応や質問への回答が迅速化されたことは、利用者だけでなく経営層の間でも話題になっているという。
また、通信に障害が発生した際、自動的にメールで通知される点も大きなポイントだ。RTV01の管理画面は、メイエレックからも監視できるようにしている。そのため、設定レベル以上のエラーが発生した時は、それを知らせるメールが来るので、北川氏とメイエレックが同じ画面を見ながら、電話で即座に対応を協議できるのだ。
「RTV01はハードとソフトが一体になったアプライアンス製品であるため、保守管理の手間もかかりません。もしPCソフトウェアベースのSIPサーバーだったら、セキュリティパッチをあてたりバージョン管理をしなければならないなど、PCそのものの手間が加わってしまいます」とメイエレック電子通信部情報ネットワーク課シニアリーダーの葛谷佳信氏は述べる。
使い始めてまだ1ヵ月程度であるため、内線VoIP化によるコストメリットは測定できていない。しかし、常時1日に700〜800通話の内線がやりとりされていることと、専用線の年間約100万円の回線料金が不要になったことから類推して、年間で200万円以上の削減が見込めるという。
さらに、ほぼ全拠点に内線電話の導入が完了し、グループ内のコミュニケーションがとりやすくなったというメリットも生まれている。今後は、未導入の関連会社への導入を目指し、RTV01が収集する情報を最大限に活用していく考えだ。