関門海峡を望む天然の良港で、全国6大港の1つである門司港の港湾運送業務全般を担う門司港運。同社は「港湾イノベーション」を合い言葉に、港湾物流の低コスト化や業務の迅速化に取り組んできた。
港湾物流は船内・埠頭での荷役、コンテナ受け渡し、輸出入通関、運送、倉庫保管などの各業務を連携させながら行われるため、迅速で確実な情報の伝達が欠かせない。そこで同社では門司港を軸に、下関、苅田などの10拠点をネットワークで結んで基幹系のデータをやり取りすると共に、内線電話網を構築・利用してきた。
「顧客からさらに信頼され、港湾運送業務を通して社会経済の発展に貢献するためには、迅速・的確な業務の徹底化が必要だと考え、この数年、情報システム全体の再構築を進めています。特に、インフラであるネットワークの高速化は必須だという認識から、ブロードバンドへと切り替えました」と門司港運代表取締役社長野畑昭彦氏は語る。
2004年11月に稼働した新ネットワークはNTT西日本のフレッツ・グループを利用。旧ネットワークのルーターにヤマハ製品を使ってきたこともあり、移行の容易性や信頼性の高さ、メンテナンスの容易性、ISDN回線を使ったバックアップが可能なことなどから、今回もRTX2000/RT300iとRTX1000といったヤマハルーターの製品群が採用された。
新ネットワークの構築を完了した同社の次の課題は、内線電話網の再構築だった。
「アナログ専用線を使った内線網であった上、回線数が少なく、すぐ話中になってしまう拠点がありました。しかもセンター経由の構成のため、拠点間の通話は経路が長くなるので、通話中にノイズが発生するという問題が顕在化していたのです。そこで、新ネットワークを活用した内線網の構築を考えました」と門司港運総務部部長前原利彦氏はその理由を話す。